木質系床材ご使用上のご注意
湿気・水分
木材は性質上、過度の湿気・水分を嫌います。
湿度が多いときには水分を吸収して膨張し、変形する場合があります。
また、長時間濡れたままにしておくと、「シミ・割れ・変色・剥離」等の原因になりますので、濡れた場合はすぐに拭き取ってください。
●観葉植物などの鉢の水が直接床に触れないよう必ず水受け皿などを敷いてください。
●窓や縁側からの雨の吹込みに注意してください。
●台所や洗面所周辺など、水が飛び散る恐れのある場所では、水切りマットをご使用ください。
●加湿器などの蒸気は、直接床材にあたらないようにご注意ください。
ホットカーペット
ホットカーペットについて、床材の上に長時間直接使用しないでください。
過乾燥により、隙間ができたり、割れや変色のもとになります。
床暖房ご使用の注意
床暖房をご使用の際は、必ず「床暖房対応床材」をご使用ください。
基本的に床暖房のご使用時は、上部にカーペットやマット類を敷かないでください。
ウレタンマット、ゴム製マット等通気性を損なうものを敷いたまま放置すると、過乾燥により隙間ができたり、変色・変形・割れなどが発生する恐れがあります。
やむを得ず敷物をご使用の際は「床暖房対応」表示のあるカーペット類や耐熱性があり、通気性が良い素材を使用し、床材表面の状況を都度観察してください。
(ご使用方法は各商品の取扱説明書に準じますが、それによる床不具合が発生した場合は保証いたしかねますので、十分にご注意ください。)
暖房機器のご使用
温風ヒーター・エアコン空調など、直接的な熱風や反射式ストーブや蓄熱式暖房による輻射熱などが長時間直接床に当たると過乾燥の状態になり、隙間ができたり、ひび割れや変形の原因となります。
経年変化
木材は時を経ることで色味が変化します。
例えば畳の色が変化するように、自然素材の性質上、時間の経過とともに色味が変化していきます。
日焼け
窓際などでフローリングに直射日光が長時間当たると、日焼けによる変色や乾燥による木材の伸縮でひび割れなどが生じやすくなります。
カーテンやブラインドなどで、直射日光を遮ってください。
床鳴り・床の隙間について
生活環境による乾燥によってフローリングが収縮したり、湿度によって膨張したりすることがあります。
この伸縮によって生じた隙間により、木材同士が擦れて音が鳴る現象を「床鳴り」といいます。
木質系床材は天然素材のため発生する現象となります。
重量物
ピアノや冷蔵庫などの重量物の設置には、事前に床補強が必要な場合がありますので事前にご確認をお願いします。
また、脚部には保護板やインシュレーターなどの緩衝材を敷き、重量を分散させてください。
移動させる際は、床面に敷板などを使用し、直接キャスター等では移動しないでください。
キズや凹みの原因となります。
重量配膳車
福祉施設や病院で重量配膳車を使用する場合、耐荷重式の床材をしてしてください。
(根太工法用フローリング・無垢フローリングなど対応可能)
●一般用床材の場合、割れや剥離等の破損が発生する場合がありますので使用しないでください。
●重量配膳車のキャスター及び車輪はエアー式かゴム式とし、硬化樹脂製はご使用しないでください。
表面にキズや凹みが発生する可能性があります。必ず本体荷重が分散し、集中荷重とならない構造としてください。(集中荷重になる場合は、緩衝材・敷板等を使用してください。)
キャスターへの配慮
キャスター付きのイス・家具などを直接使用するとキズや破損が生じる可能性があります。
一般のイスや家具の場合も、局所的にカーペットを敷くか脚元にフェルト等を貼ることをお勧めします。
(ただし、床暖房箇所にはカーペット類は敷かないでください。)