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ポリアスパラティックとは

新世代の樹脂「ポリアスパラティック」

ポリアスパラティックとは

「ポリアスパラティック」は1990年代初期に世界有数の化学薬品メーカー、バイエル・マテリアル・サイエンス社によって発見・開発された新世代の高機能樹脂です。
 
高機能樹脂としては、1980年代に、テキサコ·ケミカル·カンパニー社(現ハンツマン化学)によって「ポリユリア(ポリウレア)」が開発されました。ポリユリアは硬化反応起こすための硬化材が必要なため、二液性でスプレーの先端で混合させなければなりません。施工に使用する高圧スプレー機器のメンテナンスも大変で、ポットライフ(可使時間)が約3秒と非常に短く、扱いにくい材料ですが、ポリユリアは、耐腐食性コーティングおよび補修材料としてよく使用されてきました。
 
その後、1990年代初期にバイエル社によって、ポリユリアの利点を維持しつつ、欠点の多くを克服した「ポリアスパラギンポリウレア」が発見・開発されました。この樹脂は、従来のポリウレタンやエポキシ樹脂に比べ耐久性がきわめて強く、苛酷な環境にある橋梁の鉄部材の腐食防止用コーティングとして当初は使われました。 さらにその後、硬化時間やVOCレベルを低く抑えるように開発を進め、従来のポリユリアやポリウレタンとは施工性や性能が大きく違うため、区別として「ポリアスパラティック」という名で定義し、床用コーティングとして活用されるようになりました。

ポリアスパラティック・コーティングの特徴

「ポリアスパラティック」は樹脂そのものに次のような特徴があります。
  1. 硬化が早い(5~120分)
  2. -30℉~140℉(-34℃~60℃)の幅広い温度帯で施工可能
  3. 水のように粘度が低く、よくなじむ
  4. 膜化性能が高い(1コートで最大18mil≒0.45mm)
  5. 気泡のない表面―高湿度環境では硬化時間が速くなるが、それでも大丈夫
  6. ポットライフ(可使時間)は5~120分
  7. UV耐性が強く黄変しない―下層に対してUV保護性能を発揮
  8. ハイソリッド(最大100%)の場合、施工中も低VOCまたはVOCフリーの環境
  9. 完全硬化後のコーティングは350℉(176℃)まで扱うことができる
  10. クリスタルな透明色―白華しない
  11. 多くの汚れに耐性がある―油脂や赤ワインでさえ大丈夫
  12. 高い耐摩耗性―エポキシやウレタンよりも強い

ポリアスパラティック・コーティング「スパルタコート」

スパルタコートとは

「スパルタコート」はバイエル社の特許製造によるポリアスパラティック樹脂を、旧HP SPARTACOTE社が床施工用に改良し、様々な色やデザイン装飾と組み合わせシステム化した新世代フロアーコーティングです。
 
HP SPRTACOTE社は、2015年にLATICRETE International社に買収され、現在はLATICRETEの下で、さらに多種多様なニーズに応える、米国でも人気のフロアーコーティングとなっております。
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